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スモールアイ(SE)3兄弟 突発的に出現するスモールアイ(SE)めだかにまつわる出来事の中で、琥珀系ヒカリめだかについては、色違いの3個体を3兄弟と題して、繁殖を試みました。

 単にめだかと言っても、色々なタイプを飼っていると、弱くて中々育たないものや、親と同じ容姿にならない子など、様々で、思うようにならないものです。中でも、思うようにならないのが、SE(スモールアイ)めだか だと痛感し、また、それが面白くも有り、熱中しているのです。

今、私の手元にある、3匹のSE(スモールアイ)兄弟めだかを、順次紹介していきます。

このめだか、琥珀ヒカリめだか系の子なのですが、スモールアイが出ることは全く予期していませんでしたので、写真の1匹目を見つけたときは、驚きでした。他にもいないかと、目を皿のようにして探したのを覚えています。他には見つからず、とりあえず、別の容器へ移しました。というのも、それまでにも幾度かスモールアイが生れたことはありましたが、兄弟めだかと一緒に飼っていると、スモールアイだけが育たずに、結局、いなくなってしまうということを繰り返してましたので、このままでは駄目だと、育てたい一心でのことでした。

この一匹をどう育てるべきか、思案しました。

めだかは、単独では育てにくいと考え、同じ兄弟めだかで、このめだかが常に一番大きいめだかになるようにして、数匹程度で育てることを維持しました。スモールアイは、うまく育っても、普通のものの倍近く掛かるように思います。このめだかが成長するまでに、後から生れた兄弟めだかがどれだけ抜いていったことか。

「まあ、のんびりでも、育ってくれればいいのです。」

この後、2匹のスモールアイを追加することになるのですが、その2匹は、兄弟めだかとはとても思えません。個々が独特の雰囲気を持っているところが、いいのです。

3兄弟の2匹目は、これ・・・、アマゾン辺りにでもいそうな姿形です。

頭からこげ茶色に包まれた体に、黒くて大きなヒレと、サイズが大きければ異様に感じそうです。まあ、めだかですので、小さいから可愛いで済むのでしょうか。

長男のSE(スモールアイ)を見つけてから、同じ琥珀系のヒカリめだかの卵を取り続けました。秋から冬にかけて、ヒータを入れ、電照して卵を取り続けました。何しろ、10匹程いた親めだかのどれがSEを産んだのかが解らないのですから。

琥珀系の子には、黒い子と赤い子の2種類が出てくる様です。黒味の強い子が出てくると、「ブラックでは」と、ハッとするのですが、そんな筈も無く、成長するに従い、黄色っぽくなってしまいます。ところが、この1匹だけは、成長しても濃い茶色のままでしたので、やっぱり、SEでした。

私の経験での話ですが、他の交配と同じ様に、SEを交配しても、F1ではSEが生じず、F2になって出てくると言うことはないでしょうか。一般に、そのような事は無い様なのですが、他のSEめだかで、何度か経験しています。(とは言っても、個体数が少ないためかも知れませんが。)

そんな状態ですから、SEを交配した後、どんどん卵を取ってしまい、SEで無いめだかが山の様になり、どれを親めだかにすれば良いのか解らなくなってしまうのです。・・・・・どうなることやら。

この3兄弟も、祖父か祖母がSEだったのではないか、などと思えば、この3兄弟を交配し、F2まで育てなければいけないとばかり、子めだか作り中です。

SE(スモールアイ)めだか3兄弟の3匹目は、これ・・・・・

「ツーツー・・・日本近海の深海で、新しい魚類が発見されました・・・・。」 冗談ですが、写真だけを見た人は、信じるのではないかなと思われます。

超ウケ口、怖い目、変形した背びれ・・・と、とてもメダカとは思えません。

「失礼な、これでもお嬢さんなのですよ。」と言う声が聞こえてきそうです。

背びれは、(セルフィン)とか(角)とか呼ばれ、通常は四角いヒレが二つ以上に切れている物で、ヒカリメダカにまれに生じる現象なのですが、それが、余りにも変形し過ぎて退化したように見えます。そう言えば、親メダカの中に、セルフィンになったのがいましたので、遺伝したのでしょう。

色も、琥珀系のメダカから生れてきたとは思えない色で、なおさら、異様な雰囲気ではないでしょうか。

実は、かなり大きくなるまで、このメダカの存在には気も止めてませんでした。黒いメダカばかりしか視野に入っていなかった事と、上からしか見えない容器であることからでしょう。「間違えて、白系統の子が紛れ込んだかな。」と、別の水槽へ移そうとして、びっくりした次第です。

必死になってSEを探していたのに、こんな所にいたとは。

運良く、お兄さん2匹は♂でこの個体が♀でしたので、交配させ、ぼちぼち、卵を産み始めました。さて、どうなることやら。また、奮闘記が始まってしまいそうです。

でも、こうやって、ダルマメダカと一緒に泳いでいると、やっぱりメダカ。

可愛いものです。

琥珀系めだかの中からSE(スモールアイ)3兄弟を見つけてから数ヶ月、待ち遠しい繁殖期がやって来ました。と、思っているうちに、あっという間に、2ヶ月が過ぎました。

琥珀SE3兄弟(1)〜(3)を投稿した頃に、末っ子(勝手に末っ子と思っている。)の深海魚のような白い♀が産卵を始めました。

普通ではない兄弟間の交配ですし、しかも、♀があの姿をしているのですから、どんな子が生まれてくるのか楽しみでした。

しかし、やはり成長が遅いのでしょう、小さくて細く、ヒョロヒョロの体の♀では、一度に産む卵は2〜3卵で、しかも、毎日は産まない状況でしたので、1ヶ月掛かって熱心に集めたのですが、それでも、30卵余りしか取れませんでした。でも、無精卵は少なくて順調に孵化しました。

孵化が始まってから1ヶ月が経ち、当然でしょうが、かなり大きさに差のある状態でしたが、取り合えず、孵化箱から飼育用の水槽に、1匹1匹確認しながら移しました。

小さくて解りにくいものが多かったのですが、SE(スモールアイ)は1匹もいない様でした。

それからさらに1ヶ月が経った先日、再度、確認して見ましたが、やはり、SEはいないようです。

写真では小さくて解りにくいですが、このまま成長すれば、普通の琥珀系ヒカリメダカになりそうです。

但し、セルフィン(背びれが2〜3に切れている個体)は、数匹確認できました。

まだ、続けて採卵していますが、産んだり産まなかったりで、数が増えなく、未だにSEは確認できていません。難しいものです。

この写真は、セルフィンになっているものを写したのですが、見えません?ですね。一人前になったら、再度、撮ることにします。

やはり、SEは、F2に期待するしかない様です。

この子達は、あのSE3兄弟の子なのです・・・と、キチンと管理して、孫の誕生まで追い続けます。それに、まだ、これから生まれてくる子に出てくる可能性もあるのですから。

今回は、SE(スモールアイ)めだか3兄弟の兄弟(春に、親めだかから生まれためだかの子)のお話です。

琥珀系ヒカリめだかのSE3兄弟ばかりに熱中していて、3兄弟を生んだ親のことをすっかり忘れていました。(いや、忘れていたわけでは無かったのですが、冬まで卵を取っていましたのが、そう暖房も続けられないわけで、低温越冬させたので、春になって産卵を始めていたのに気が付かなかったのです。)

親めだかは、産卵を始めると、どんどん卵を産みます。卵を採集して、孵化〜育成と、大忙し。種類がたくさんあると、どうしても、注目している種類に気を取られてしまいます。

そんなこんなで、少し前に、やっと、春に生まれた子が識別できるようになってきました。

このSEめだか3兄弟の兄弟めだかも、春から取り始めた卵が、5水槽になりました。1水槽が、30〜40匹位でしょうか、成長したものから都度、飼育用の水槽に移していくのです。

最初の水槽は、極普通の茶色っぽい子ばかりでしたが、2つ目の水槽には、明らかに黒くてひょろひょろとしたのが5匹程いました。

「もしかしたら、この中にSEがいるかもしれないな。」などと思っていました。

それから、しばらくして、3つ目の水槽を確認して驚きました。その水槽の中のめだかは、ほとんどが黒くてひょろひょろとしていたのです。

まるで、ブラック系の水槽を見ている様な気がしました。それから、4つ目、5つ目と急いで確認したのですが、そちらには、1匹も黒い子がいないのです。

冬までは、稚魚の時に黒っぽい子が混じっていても、飼育水槽へ移すころには、ごく普通の茶色いめだかになっているのですが(3兄弟の真ん中の弟以外は。)、こんなことは初めてでしたし、この水槽だけに生じていたのでした。

この水槽から、黒いものだけを残して育てました。1ヶ月程経った時点での第一印象は、色もそうですが、成長のばらつきが非常に大きい事でした。大きいものは2Cm程度に育っていましたが、小さいものは全く成長していませんでした。それでも、6匹のSEがいることは確認できたのです。

しかし、不思議です。SEでない多くの個体も、明らかに黒い色をしており、目の感じが違うだけで、SEの個体とほとんど区別が付かないのです。

何とか写真に撮ろうと悪戦苦闘、小さなチョロチョロを追いかけ回しても、撮影するのはとても無理・・・。

「マニュアルでもピント合わせは無理だ・・・。エエィ、試しにAFでやってみるか・・・。」、水面反射を自分の頭で隠して、めだかが来るのを待つこと数分、いや、もっとだろうか、さすが、この春新調したデジタル一眼レフ、通った一瞬を、何とか捉えてくれました。

最後の写真は、一番成長した個体(体長2Cm位)と、もう1匹は平均的な大きさの個体です。一番成長した個体は、やや色が薄い感じですが、何とも言えない黒光りで、右目がSEになっています。

もう少しして、真の色が出てきたら、3兄弟の子と比較して見ようと思います。

どれくらい違うものか、楽しみです。

琥珀系スモールアイ(Small Eyes)めだか3兄弟の子めだか、大分大きくなりました。

まだ、琥珀系独特の色は出ていませんが、待ちきれなくて、大きい個体を選んで写真を撮りました。

前を泳いでいるめだかは、♂でしょうか、背びれ尻びれが立派です。

後ろを泳いでいるめだかは、セルフィン(背びれが2分したもの)になっています。

でも、どちらも、親には似ていない少々太めの普通の個体って感じです。

一方、2枚目の写真は、3兄弟の兄弟になりますが、3兄弟の子と同じ頃に生まれたものです。

上から見ていて、もっと黒いかと思っていましたが、思ったより黒くないですね。この個体は、右目がSE(スモール・アイ)になっていて、セルフィンになっています。

3枚目の写真、3兄弟の兄弟と3兄弟の子とが遊ぶように泳いでいましたので、しばらく、見とれておりました。

兄弟(SEの別個体)と子(セルフィンの個体)、微妙な色の違いがわかりますでしょうか。

これから、色の出方にどれくらい変化が生じるのか見て行きたいですし、そろそろ、繁殖期に入りそうです。

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